⼼⾎管疾患#$%年間医療費単語は聞いたことありますよね。実は、⼼肺持久⼒、とても得意な分野です。紹介したい情報が、本当に盛りだくさん。何となく、体育会系な話になりそうですが、そんなことはありません。まずは、知ることから始めましょう。①多くの危険因子(高血圧、喫煙、糖尿病等)の中で死亡リスクへの影響が最も強いのはCRF③④中年期の低CRFは老年期の高疾患発症率、高死亡率、高医療費に関わるSo et al. Ind Health. 61(5):368-378,2023.So et al. Ind Health. 61(5):368-378,2023.200,000150,000100,00050,0000心肺持久力と心血管疾患リスクの関係心肺持久力と年間医療費の関係1.00.50.0低位中位⾼位⼼肺持久⼒【参照⽂献】①Myers et al. N Engl J Med. 346(11):793-801,2002② Ross et al. Circulation 134(24):e653-e699,2016③Bachmann et al. J Am Coll Cardiol. 66(17):1876-1885,2015④Clausen et al. J Am Coll Cardiol. 72(9):987-995,2018(円)¥171,119¥154,638低位中位⼼肺持久⼒¥93,610⾼位②米国心臓学会声明「多くの重要なリスクファクターの中で唯一定期検査の項目に入ってないのはCRF」(定期的に検査すべき)▶⼼肺持久⼒とは筋⼒や柔軟性など、体⼒にもさまざまな種類がありますが、最も代表的な体⼒は⼼肺持久⼒です。⼼肺持久⼒は、⾝体を継続的に動かすために必要な酸素を全⾝に届ける⼒の指標で、⼼臓の関与が⼤きい体⼒です。“⼼臓の元気度”を⽰す指標とも⾔えます。実際には、⼼肺を中⼼とした「酸素摂取運搬能」だけでなく、腕・脚などの筋組織による「酸素利⽤能」も関わるので、“全⾝持久性体⼒”と呼ばれる場合もあります。英語では“cardiorespiratory fitness”で、その略語の“CRF(シーアールエフ)”と表現されることも多いです。CRFは“⾝体活動維持能⼒”であり、“疲れやすさ”にも関わります。⼼肺持久⼒に関する研究報告を紹介します。▶⼼肺持久⼒が低いと?⼼肺持久⼒は、循環器疾患、がん、精神疾患など、様々な病気の発症に関与することが多くの研究で明らかにされています。⼼肺持久⼒が“代表的な体⼒”とされる所以です。図に⽰すように、私たちの研究でも、⼼肺持久⼒が⼼⾎管疾患や医療費と関わることを⽰すデータが得られています。⼼肺持久⼒を知る
元のページ ../index.html#13